初の喫茶イベントに向け、準備を進めるメンバー＝27日午後、黒石市の金平成園

　国指定名勝となっている青森県黒石市の大石武学流庭園・金平成園（かねひらなりえん）=別称・澤成園=で28、29日の2日間、喫茶イベントが開かれる。1月に発足した同市のまちづくり団体「黒石文化再生会」が市観光課と協力して初めて企画。会長の小山内理絵さん（27）＝同市＝は「イベントを通して、金平成園や黒石の魅力を市内外に知ってもらいたい」と語っている。 　同会は、まちづくりに関心のある市内外のメンバー5人で構成。今回のイベントを皮切りに金平成園の持続的な活用に取り組み、周辺エリアのにぎわい創出を図る。小山内さんは「市民でも金平成園に入ったことのない人は多い。新しい視点に立ったコンテンツをつくり、市民や観光客に金平成園の楽しみ方を伝えていく」と意気込む。 　喫茶イベントは同市で「あおもり10市（とし）大祭典」が開催されるのに合わせ、社会実験として実施。利用客へのアンケートも行い、今後の会の活動に役立てる。 　客席は園内にある旧加藤家住宅の離れに約20席を設けた。母屋とは異なる角度で庭園を眺め、コーヒーやアイス抹茶、市内老舗菓子店のもなかなどを味わうことができる。また、同市の菓子店の協力を得て、黒石産の米粉「あおもりっこ」を使用した黒石市の形の特製クッキーも提供する。 　営業時間は両日とも午前10時～午後4時（ラストオーダー同3時半）。飲食代と別に、金平成園の入園料400円が必要。 　このほか10市大祭典の会期中、市教育委員会は中町こみせ通りの「西谷家住宅」で特別企画を開催。江戸千家若松会が茶席を設ける。お茶はお菓子付きで500円。