討論前に記念撮影に応じる（左から）国民民主党の玉木雄一郎代表、公明党の石井啓一代表、立憲民主党の野田佳彦代表、自民党の石破茂総裁、日本維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の山本太郎代表＝12日午後、東京都千代田区（安元雄太撮影）

与野党7党首が参加した12日の日本記者クラブ主催討論会の要旨は次の通り。 立憲民主党・野田佳彦代表「核廃絶について尋ねる。日本原水爆被害者団体協議会（被団協）がノーベル平和賞を受賞する。メッセージ性も非常に意義がある。そんなときに、核保有、核共有、核持ち込みを許容するような発言をしている日本のトップでいいのか。政府として核兵器禁止条約（の締約国会議）にオブザーバー参加すべきだ」 【グラフィックでみる】衆院選、石破茂首相の勝敗ラインは？ 石破茂首相（自民党総裁）「核のない世界を作っていきたいと思っている。そこに至るまでの道筋をどうやっていくかということだ。抑止力だけに頼るつもりはないが、現実として抑止力は機能している。どうやって核廃絶へつないでいくかは、これから先によく議論していきたい」 日本維新の会・馬場伸幸代表「（自民党派閥政治資金パーティー収入不記載事件に関与した）いわゆる『裏金議員』の中で、非公認になっている方にも公明党が推薦を出している。その理由と狙いを」 公明党・石井啓一代表「基準を3つ設けている。1つは、公明党の地元の党員や支持者にきちんと説明責任を果たしているか、また、再発防止への意思をきちんと示しているか。それと、公明党との協調関係において実質的な貢献をしているか。3つ目は党員、支持者の理解を得ているか。この判断で、推薦について、あくまでも地元の意向を最大限尊重してやっているところだ」 石井氏「維新は高齢者医療費の窓口負担について原則3割にすべきだと主張している。仮に3割負担となったら、どれぐらいの負担増になると見込んでいるか」 馬場氏「窓口での負担は3割にすべきであると主張しているが、いろいろな形で所得保障をしていく。『日本大改革プラン』というものを打ち出して、先手、先手のセーフティーネットを提唱している」 共産党・田村智子委員長「政府は核兵器禁止条約に批准すべきだ」 石破氏「核抑止力というものから目を背けてはいけない。そして、核のない世の中を作っていかなければならない。これをどうやって両立させるかということだ。そのために力を尽くしていく」 国民民主党・玉木雄一郎代表「地方創生交付金を、抜本的な改革もせずに倍増しても意味がない」