東日本新人王決勝の会見に出場した金子佳樹（左）と福永啄巳

　ボクシング第８１回東日本新人王決勝戦（１１月３日、東京・後楽園ホール）の発表会見が５日、東京都文京区のｂｌｕｅ－ｉｎｇ！で行われ、１２階級の出場選手が登壇した。ウエルター級では、元東洋フェザー級王者で金子ジム初代会長の金子繁治さんの孫、金子佳樹（２６）＝金子＝が福永啄巳（２４）＝青木＝と対戦。金子佳は４戦全勝全ＫＯのパーフェクトレコードを誇り、祖父に続く新人王を狙う。 　「祖父と同じ新人王を取れたらいいですが、それを目標にしているわけではなく、強くなっていくためにボクシングをやっています。まだまだ上のレベルじゃ及ばないですが、一段一段上がっていけば届かないことはないと思う。やるなら祖父と同じ、それ以上までいきたいです」 　東海大菅生高、関東学院大で野球に打ち込んだ。高校３年の寮では現・中日の田中幹也内野手と同部屋で、同年レギュラーとして西東京大会決勝まで進んだ。大学卒業後に一時就職したが、金子ジムの後継者として期待をかける叔父（賢太郎会長）や父（賢司マネジャー）から勧められてボクシングの世界に入った。 　「父や叔父は経験するぐらいでいいと思っていたようなんですが、僕の性格として、やるからには行けるところまで行きたい。本気で取り組んでいます」と、金子佳は力強く言い切った。その気持ちと、野球で培った身体能力は全勝全ＫＯという戦績にあらわれている。 　１１・３の東日本新人王は他にスーパーフライ級の角海老宝石ジム同門対決、高橋秀太（２３）―大橋昌彦（２２）や、高校総体２位・遠藤龍匠（２０）＝川崎新田―杉浦義（２２）＝協栄＝などが行われる。また、ライトフライ級では片渕龍太（２０）＝ＫＧ大和＝が負傷で棄権したため早坂峻（２０）＝横浜光＝が東日本新人王獲得と全日本新人王決定戦出場を決めた。