23日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、時間外取引で米長期金利が上昇したことから買いが強まり、1ドル＝151円台後半へと一段高となっている。チャート上の節目を上抜けたことも買いを強めた。正午現在、151円71～72銭と前日（午後5時、151円00～01銭）比71銭のドル高・円安。 　ドル円は早朝、前日の海外時間に方向感を欠いた流れを受け151円前後で取引された。午前9時以降、米金利上昇を背景に買いが優勢となり、仲値前後に151円30銭前後に上昇。その後も買いが活発化し、午前11時前後には151円70銭台まで上値を伸ばした。正午にかけてはわずかに伸び悩んだ。 　前日の海外市場では、欧州時間は戻り売りが優勢で、米国時間の序盤に150円60銭前後に反落。その後は米長期金利が上昇基調となり、中盤には一時151円20銭前後に水準を切り上げた。終盤は151円00～10銭前後に伸び悩んだ。 　東京時間の早朝は米国時間の終盤とほぼ同水準だったが、時間外取引で米長期金利の上昇が続き、「ドル円は徐々に買いが強まった」（FX業者）という。また、「151円30銭台はチャート上の節目でもあり、これを上抜けたことでストップロスの買いが活発化した」（為替ブローカー）と指摘されている。日米金利差の拡大観測から「なお買われやすい」（同）ものの、やや上昇ピッチも速いため、「いったんは水準調整になるのではないか」（運用会社エコノミスト）との声が聞かれる。 　ユーロも対円は上昇。対ドルは小高い。正午現在、1ユーロ＝163円94～96銭（前日午後5時、163円63～64銭）、対ドルでは1．0804～0805ドル（同1．0836～0836ドル）。