テスラ、自動運転車の投入についてオースティン市当局と協議
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)大手の米テスラは自動運転技術についてテキサス州オースティン市当局と初期段階の協議に入っており、早ければ来年にも同州でのロールアウトを望んでいる。
ブルームバーグが公文書開示請求で入手した電子メールによると、テスラの従業員は少なくとも5月からオースティン市の自動運転車作業部会と連絡を取り合っており、安全面で予想される状況について意思疎通を図っている。同社は自動運転車の投入でオースティンを最初のテキサス州都市にするかどうか検討している。
「テスラはテキサス州のどの都市で展開すべきか、まだ戦略的に探しているところだ。当然ながらオースティンは当社のロードマップに載っているが、第1号になるかどうかはまだ決めていない。多くの選択肢が残されているからだ」と同社従業員は11月の電子メールで述べた。
自動運転車の投入成功はテスラにとって極めて重要だ。マスク最高経営責任者(CEO)は自動運転技術とロボタクシー(無人タクシー)に同社の将来をかける姿勢を強めているが、必要な許可が得られるのは数年先になりかねない。すでに多くのライバル企業が一部の都市で自動運転車の公道走行に着手している。
テスラは10月にハリウッドで待望のロボタクシー「サイバーキャブ」を披露した。マスク氏は同時に、カリフォルニア州とテキサス州で来年には運転支援システム技術の「完全自動バージョン」を提供する計画だと述べた。今後の製品タイムラインや、テスラが公道運転支援システムから完全自動運転車にどのように移行するのか、このイベントは疑問を残した。テスラ株はその翌日、10%下げた。
マスク氏はその後10月末に行われた投資家との電話会議で、既存のモデルを利用してカリフォルニア州とテキサス州で一般向けのライドシェアサービスを開始する計画も発表した。
原題:Tesla Sounds Out Austin Officials About Driverless Fleets(抜粋)