関大戦へ、必勝を誓う関学大QB星野秀太（左）と弟の太吾＝兵庫・西宮市内（撮影・月僧正弥）

関西学生アメフト1部リーグで5連勝中の関学大は22日、第6節の関大戦（26日、大阪・花園ラグビー場）を前に兵庫・西宮市の自校グラウンドで練習を公開。昨季リーグ戦では2019年の立命大戦以来4年ぶりの敗戦を喫した相手への雪辱へ、QB星野秀太（3年）が必勝を誓った。 昨季は関大とはリーグ最終戦で対戦し、13―16で逆転負け。この結果、6勝1敗で関大、立命大と並んで3校同率優勝となり、抽選の結果、辛くも全日本大学選手権出場を決めた。甲子園ボウル（同選手権決勝）で前人未到の6連覇、史上最多を更新する34度目の優勝を果たした。 この試合には星野は先発で出場したが、第2Q途中で負傷退場。敗戦をサイドラインから見守るしかなかった。それだけに「一番（の目標）は最後までフィールドに立ってチームを勝たせること」と力を込め、「自分がかっこつけたプレーをしたり、うまくやろうと思ったら自滅してしまう。まわりをうまく生かし、オフェンス全体で勝ちたい」と決意を語る。 昨季の甲子園ボウルでMVPに輝いた星野は今季はコンディション不良のため、5月の米国遠征以来、長く戦列から離れている。試合には前節の京大戦（13日）の第3Qから途中出場し、ようやく復帰。この間、先発を務め、チームを連勝に導いてきたのが同じQBの弟、太吾（1年）だ。 星野は「外から学ぶ良い機会になった。弟を育てるのも良い経験。弟の反省は自分にも生かせる」と強調する。 そんな2人について大村和輝監督は「兄は元気で感情を出し、個人技をどんどん発揮していくタイプ。弟は安定した状態で落ち着いてプレーする。2人とも足が速いし、そん色なくプレーできる」と評価。起用法については「まだ悩んでいます」と明言することはなかったが…。 前節（14日）で3強の一角の立命大を24－13で破り、勢いに乗る打倒・関大へ、兄弟が持てる力を存分に発揮する。（月僧正弥）