250メートル先の車のナンバーが認識できるカメラも搭載 警察活動に「ドローン」活用
能登半島地震や奥能登豪雨の教訓をもとに、行方不明者の捜索などの際にドローンを有効に活用するための実証実験が、石川県七尾市で行われました。 【写真を見る】250メートル先の車のナンバーが認識できるカメラも搭載 警察活動に「ドローン」活用 今回の実証実験は、県とKDDIが災害に強い地域づくりを目指すため10月に結んだ包括連携協定の一環として行われました。 23日は、七尾警察署内で遠隔操作によって地域防災拠点となっているコンビニエンスストアの店舗屋上からドローンを離発着させ、警察官と連携しながら「行方不明者の捜索」と「交通事故現場」の確認作業にあたりました。 行方不明者の捜索では、ドローンの可視カメラと熱を感知できるサーマルカメラで対象者を発見し、その位置情報により警察を現場に誘導し保護しました。 使用するドローンは高い防水性能で雨天でも利用できるほか、自動で障害物を回避できるAI搭載型で、250メートル先の車のナンバーを認識できるカメラもついています。 また、交通事故の現場では事故車にドローンが近づき車内にいる人の様子を確認していました。 県警察本部 警備部管理官・田賀力警視「今回、最新鋭のドローンの実証実験を見て、今後の警察活動に広く活用できる可能性があるなと感じた」 県警察本部は、今回のドローンの導入は未定としながらも、日常の事件、事故の初動対応をはじめ災害時でも迅速に利活用できる体制の整備を目指したいとしています。
北陸放送