コロナ禍によって変化した! 影響を受けたバイクのあれこれ
バイクブーム到来!?コロナ禍によって受けた影響と変化
2020年1月15日、日本で初めての感染者が確認された新型コロナウイルス感染症。突如として現れたこのウイルスは、私たちの生活を大きく変えたと言えるでしょう。 【画像】コロナ禍時の画像を見る(10枚) 全国一斉臨時休校や時差出勤、在宅勤務などの不要不急の外出を控える要請が出され、ステイホームを余儀なくされていました。実際に、学校行事が無くなってしまったり、イベント自粛により参加できなかったなどの経験をした人も多いのではないでしょうか。
コロナウイルスによってバイクも影響を受け、現在に至るまでに捉え方や取り巻く環境など、さまざまなことが変化しています。 では、いったいどのような影響を受け、変化したのでしょうか。 まず、バイクはコロナ禍によってブームを迎えたと言われています。当時、対策として「三密」(密閉、密集、密接)を避けることが求められ、これを防ぐことのできる乗り物としての需要が高まりました。 また、外食の機会が減ったことにより宅配を利用する人が増えたため、宅配のためのバイク利用が増加したと言われています。 実際に、コロナ禍である2020年頃はバイクがよく売れていたというデータも残っています。一般社団法人日本自動車工業会のまとめによると、2019年は販売台数が36万2000台であったのに対し、2020年は36万6000台となり、2021年には41万6000台となっています。 さらに、このブームに伴い教習生も増加。密を避けるための移動手段として見直されたため免許取得希望者が増え、一時期は新規の教習生がバイクに乗ることができるまで、約1ヶ月待ちとなっていた教習所も少なくなかったといいます。
また、2018年の道路交通法施行規則の改正により、「AT小型限定普通二輪免許に係る1日の技能教習時間の上限等」が見直されました。これはいわゆる125cc以下の原付二種が、最短2日で教習を終了することができるようになったことも関係しているようです。 なお、コロナ禍の給付金をバイクの免許取得に当てた人が増えたことも、バイクブームの要因と関係しているといいます。さらに自粛により時間ができ、再度バイクに乗り始めたリターンライダーも増加しました。 しかし、ブームと言えどよいことばかりではありません。コロナ禍であった2020年は全体の交通量は減少している傾向にあった一方で、バイクや自転車の死亡事故は増えていました。これは外出自粛の期間は事故が減っていたものの、自粛要請の緩和によって増加してしまったことが要因と考えられています。 そして、コロナ禍によって部品が不足し生産が間に合わず、納車に影響を及ぼしてしまっている現状もありました。現在は回復の傾向にありますが、一時期は半導体不足によって半年待ちになる場合もあったそうです。