【福岡ボート(サマータイム)Aレディース】神里琴音 同期同門のライバルに追い付く
< 31日・福岡ボート・前検日 > ホームで大きく羽ばたく。神里琴音(19)=福岡=は4月のヴィーナスシリーズ以来の地元戦。その時は当地では初の予選突破。悲願の一つを達成し、今回はさらに上の成績を目指して奮闘する。 手にした73号機は2連対率が20%台ながらもBランクの好素性機。「乗りやすいけど足はあまり良くなかった」と前検気配はイマイチだが、前操者の樋口喜彦がチルト0で伸びが良かったことを知ると表情が一変。「確かに下ろしたての0の方が足は良さそうでした。チルトをマイナスに下げたのがまずかったかも」。上向くポイントを見つけて視界が大きく開けた。 今期(5月~)の勝率は5.22と出だしは好調。同期同門の米丸乃絵は前期(昨年11月~今年4月)に勝率6点台をマークしてA級初昇格。少しでも追い付こうと燃えている。「乃絵ちゃんは頑張っているし、本当にすごい。ライバル? とんでもないです。一緒に上に上がって行きたいです」 養成所時代の勝率は米丸が5.88に対して神里は6.09。ポテンシャルは間違いなく高く、追い付けるだけの能力は十分に秘める。「地元なんで頑張りたいです」。当地初の予選突破だった前回のヴィーナスシリーズで米丸は当地初優出。実績で並ぶためにも、今節は何が何でもデビュー初の優出切符を勝ち取ってみせる。(森 大輔)