神奈川県内の留学生、過去最多1万4,001人…アジアが9割超
神奈川県は2024年10月29日、2024年度(令和6年度)神奈川県内大学等在籍留学生調査の結果を公表した。県内の留学生総数は前年度比2,045人増の1万4,001人。コロナ流行前の2019年度を上回り、過去最多となった。アジア出身者が、留学生の9割超を占めている。 【画像】学校種別留学生数の推移
神奈川県では、県の留学生支援施策の推進のための基礎資料を得るため、県内の大学等に在籍する外国人留学生の状況を調査している。対象者は、県内の大学、大学院、短期大学、大学校、専修学校(専門課程)、日本語教育機関等で教育を受ける外国人留学生で、「出入国管理および難民認定法」別表第一に定める「留学」の在留資格により在留する者。各大学等に調査票を送付し、校内でとりまとめを依頼した。留学生在籍校数は131校。調査基準日は2024年5月1日。
県内の留学生総数は前年度比2,045人増の1万4,001人。内訳は、大学5,026人、大学院2,173人、短期大学9人、大学校等141人、専修学校(専門課程)3,376人、日本語教育機関3,276人。全学校種で前年度より増加した。
経費別にみると、国費が414人、私費が1万3,503人、外国政府派遣が84人。私費での留学が、全体の96.4%を占めている。
出身国(地域)別では、1位「中国」6,167人、2位「ネパール」2,220人、3位「ベトナム」1,151人、4位「韓国」863人、5位「スリランカ」595人の順に多く、アジア出身者が9割超を占めている。
県内にあるキャンパス等に在籍する留学生数を学校別にみると、大学では東海大学1,360人がもっとも多く、ついで神奈川大学479人、慶應義塾大学438人など。大学院では、慶應義塾大学大学院647人、横浜国立大学大学院487人が多い。
留学生の居住地別では、県内が1万1,439人と81.7%を占める。内訳は、横浜市6,356人、川崎市1,953人、秦野市652人、相模原市628人、藤沢市362人など。