大坂なおみ、全仏で3年ぶり勝利「みんなに『ありがとう』と言いたい」世界67位との2時間超え熱戦制す
◆テニス ▽全仏オープン 第1日(26日、パリ・ローランギャロス) 女子シングルス1回戦が行われ、4大大会4度の優勝を誇り、元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)が、センターコート開幕戦に登場。世界ランク67位のルチア・ブロンツェッティ(イタリア)に6―1、4―6、7―5で勝ち、初戦を突破した。全仏では2021年以来3年ぶりの白星、4大大会としては2022年の全豪以来の勝利となった。 試合は最終第3セットまでもつれこんだ。大坂は第1ゲームでいきなりブレイク。そこから4ゲームを連取して4―0と一気にリードするも、そこから相手も粘り、4―5にされた。大坂ももう一度、集中力を高め、最後は7―5で、2時間超えの熱戦を我慢強く戦い抜いた。 大坂は試合後、コート場でのインタビューで「まずみんなに『ありがとう』と言いたい。戻って来てうれしい。ほんとうにみなさんありがとう」と笑顔。接戦となったファイナルセットは「自分自身良いプレーができた場面もあったが、そうでない場面もあった。おおむね試合を終えてハッピー」と振り返り、「クレーで今年はプレーが良かったので、続けていきたい」と語った。 今年は、苦手としてきた赤土対策として、4月初旬には早々と欧州入り。スペイン・マジョルカを拠点に、欧州を転戦。試合を重ねるごとに確かな手応えをつかみ、「かなり進歩を遂げたと思う。今は(得意の)ハードに戻ったら戸惑うほどなれてきた」と、赤土のプレーに自信を示していた。 また今回パリに、初めてまな娘のシャイちゃんが帯同。24日に初めてシャイちゃんが歩いたことを明かし、「本当に楽しい」と、母としても1人のテニス選手としても充実し、全仏を迎えている。
報知新聞社