“豆ガシャ本”がカプセルトイの新たなジャンル確立 ミニチュアサイズの精巧な本が今後の書籍市場にも影響を及ぼす?
■“おもちゃ感ゼロ”のクオリティが書籍の希望となるか
シリーズ第1弾の『5分後に意外な結末』以外にも、『新潮文庫』や『角川文庫・角川つばさ文庫』など数多くの小説をリリース 。また『~ランチパックBOOK』以降も『サッカーダイジェスト Jリーグ選手名鑑』や『マーガレット&別冊マーガレット60周年記念』『JR時刻表』など、新たなジャンル拡大を予感させる商品の発売も続く。 「これまでも常に新しいもので驚きを提供させていただいてきました。まだまだ世の中には書籍があふれています。他のアイデアも絶賛検討中ですので、お楽しみにしてください。『~ランチパックBOOK』も豆ガシャ本にできましたので、これからもさまざまなジャンルに挑戦したいと思っています」 電子書籍が定着して久しいが、最近では音声を聞くことで読書を楽しむ「オーディオブック」も人気で、読書を楽しむ方法も多種多様。「紙の本は斜陽」だともささやかれているが、そんな中、人気のカプセルトイとの組み合わせで、再現性の高い“豆サイズの書籍”をきっかけに、多くのユーザーが「紙の本」を再び手に取る…そんな可能性も大いに考えられるだろう。 「今まで『豆ガシャ本』として商品化させていただいた権利元の商品は素晴らしいものばかりです。ミニチュアが好きでまだその作品を読んだことがなかった方が、弊社の『豆ガシャ本』を手に取り、実際に実書籍を読んでみたいとなれば光栄だなと思っております」 かつてはキーホルダーやジョークグッズという位置づけだったカプセルトイだが、『豆ガシャ本』における技術力や実用性の向上には、さらなる新しい可能性を感じずにはいられない。この小さな本が、未来の書籍の在り方を担うことになるかもしれない。