「意味がない」それとも「やっぱり必要」!? アマチュアが“フィニッシュを決める”メリットって何だ?
形だけ意識した「フィニッシュ」は要らない?
ローリー・マキロイ選手のようにフィニッシュが決まったスイングに憧れる人が多くいる一方、ボールを打った後の動作であるフィニッシュを取る必要はないという意見の人もいます。 【ビシッと伸びた左腕!】これがカッコいいフォローが決まる片手打ち練習のやり方です 実際、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手のように、ピタッとはフィニッシュを決めていないタイプのプロもいます。
メジャー18勝を誇るジャック・ニクラス選手は現役中に「ゴルフマイウェイ」というレッスン書を出版し、世界中のゴルファーに大きな影響を与えました。「ゴルフマイウェイ」でスイングを覚えたジョン・デイリー選手や、フォームのマネからゴルフを覚えたグレッグ・ノーマン選手はメジャー制覇も果たし世界のトッププロになりました。 レッスンでも世界中のゴルファーに影響を与えたニクラス選手は、フィニッシュについて「トップと似た平面で接続されるべき」といっています。つまり、トップとフィニッシュは「鏡」のような関係性にあると説明をしています。 ボールの飛び方に直結するのは、スイングで最も重要なインパクトです。「インパクト以降の形」であるフィニッシュは「形だけ意識」では意味がありませんが、どうでもいいと考えているトッププロは皆無です。 それは、「フィニッシュを決める」ことにスイング全体のチェック&管理機能があるからです。
フィニッシュの手元の高さでヘッド軌道がチェックできる
フィニッシュとトップでの「手元の位置」を比較して、スイング全体のインパクト軌道を簡単にチェックする方法を紹介します。 例えばスライス傾向のスイングの人は、トップに比べフィニッシュの手元の高さは「同じかそれ以下」になりやすいものです。
中腰姿勢のトップに比べ体が伸び上がるフィニッシュでは、少し手元の位置が高くなるのが基本的なスイングです。 シンプルに「トップより少し高い」手元を意識してスイングするだけで、クラブ軌道が改善できるのです。
トップとフィニッシュで「手元の高さが同じ」ならボールがつかまる
逆にフィニッシュの手元の高さが、トップと比較して高い人はインサイドアウト軌道でインパクトしやすく、フック回転のショットが出やすい傾向があります。