エヌビディアCEO、顧客との関係「緊迫」-AI半導体争奪戦で
エヌビディアは最も重要なチップの生産を台湾積体電路製造(TSMC)に大きく依存しており、それはTSMCがその分野で断トツのトップだからだと、フアン氏は説明した。しかし地政学的な緊張でリスクが高まっている。中国は台湾を自国の一部とみなしており、武力で統一を図る恐れがあるとの懸念が強まっている。そうなれば、エヌビディアは主要なサプライヤーから切り離される可能性がある。
エヌビディアの技術の多くは自社で開発しているため、代替サプライヤーに発注先を切り替えることは可能だと、フアン氏は指摘。ただし、そのような変更は半導体の品質低下を招く可能性が高いと付け加えた。
TSMCが持つ「当社ニーズへの対応能力と機敏さは、まさに驚くべきほどだ」と同氏。「TSMCが素晴らしいから、同社と取引するが、もちろん必要であれば、いつでも他のサプライヤーに切り替えることは可能だ」と続けた。
原題:Nvidia CEO Says Customer Relations ‘Tense’ Due to Shortages (1)(抜粋)
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Ian King