【区間賞一覧】初V國學院大學は中盤の区間で2人受賞 2位駒澤大学は長距離区間に強さ発揮 3位青山学院大学も2人受賞 黒田朝日&山本歩夢が区間新〈全日本大学駅伝〉
■留学生ランナーが2年連続区間賞で城西大学を上位に押し上げる
3区(11.9キロ)で区間賞を獲得したのは、城西大学のヴィクター キムタイ(3年)です。10位から受け取ったタスキを5位まで押し上げる快走。33分22秒のタイムで2年連続3区で区間賞に、キムタイ選手は「2年連続で獲得できてうれしい」と振り返りました。 また2区時点で16位と出遅れた駒澤大学は、伊藤蒼唯選手(3年)が区間2位の走りで、8人抜きをみせました。
■青山学院大学・黒田朝日が従来の区間記録を13秒上回る快走
4区(11.8キロ)は、青山学院大学の黒田朝日選手(3年)が区間記録の快走。当日変更で弟の黒田然選手に代わりこの区間に入った黒田選手は、アップダウンのあるコールにも安定感抜群の走りを披露。第52回大会で石原翔太郎選手(当時東海大学)が記録した33分16秒の記録を13秒上回る区間新記録をマーク。この時点で後続とは1分16秒の差をつけました。 黒田選手は、「先頭でタスキをもらって、後続を離すことが僕の仕事。その上で区間賞を取れたことがよかった。この区間は坂、上り下りが多いので、後半自分の得意分野である登りでしっかり力を出せるようにと思っていた」と笑顔をみせました。
■後半へ反撃の流れをつくった國學院大學の野中恒亨 去年の悔しさを力に
5区(12.4キロ)は 國學院大學の野中恒亨選手(2年)が反撃の流れをつくる快走。先頭の青山学院大学とは1分27秒差の3位でタスキを受け取ると、3キロ過ぎに城西大をかわして2位に浮上。独走していた青山学院大学を猛追し、41秒差につめてタスキリレー。創価大学の留学生スティーブン ムチーニ選手(2年)を上回る35分35秒のタイムで区間賞を獲得し、チームを勢いづけました。 野中選手は「前半5キロからハイペースで予定より速かったが、後半なんとか粘り切れた」とコメント。昨季は全日本や箱根で出場が叶わず。それでも10月の出雲駅伝に続く区間賞となり、「悔しさが今年の駅伝シーズンに2本区間賞につながっている。自分の役割である区間賞がとれたことはよかった」と振り返りました。
■國學院大學の勢い加速!2区間連続区間賞
6区(12.8キロ)は、國學院大學の山本歩夢選手(4年)が区間新記録の快走。「3キロ過ぎに差し込みがきた」と振り返りますが、後半はしっかりペースアップ。第54回大会に吉居大和選手(当時中央大学)の記録を14秒上回る36分47秒の区間新記録をマーク。先頭の青山学院大学の白石光星選手(4年)に4秒差に迫り、2区間連続区間賞とチームの勢いを加速させました。 山本選手は「区間賞をとることが最低限の仕事。そこはしっかり仕事ができたのは良かった」と話しつつも、「青学さんを抜くってことができなかったってことが、まだまだ力不足だな」と悔しさものぞかせました。