【中日】MLBドラフト対象外も覚悟 188センチ95キロ21歳両打ち米選手がテスト生に
中日は19日、バンテリンドームの全体練習でタイラー・ウィルソン外野手(21)のテストを行った。20日も練習に参加予定で、同選手の能力を見極めた上で、育成選手としてオファーを出すかどうかを決める方針だ。 【写真】テストを行った21歳両打ち米選手 米アリゾナ州にあるグランドキャニオン大を卒業したばかりのスイッチヒッターが、MLBのドラフト対象から外れることも覚悟の上で日本球界の門をたたこうとしている。「日本野球に興味があったので(練習に)参加させていただきました。個人的にはもしドラゴンズから声がかかったらサインしたいとは思っています。そうなるとメジャーのドラフト対象からは外れることになると思います」と、覚悟の挑戦であることを明かした。 188センチ、95キロの右投げの外野手。大学では主に左翼を守り、1番を打っていたという。父はレンジャーズ、カブス、ドジャースなどで通算205試合に登板したスティーブン・ウィルソン元投手(59)。父の勧めで両打ちとなり、今季は55試合で17本塁打を放ったという。この日のフリー打撃でも右打席から豪快な一発を披露するなど、持ち味のパワーをアピールした。 打撃練習を見た立浪和義監督(54)は「力強さはあると思う。スイッチということも含めて将来的に楽しみな選手」と第一印象を語った。球団は2日間で守備、走塁なども含めた総合能力を見た上で、今後の対応を決める方針。過去には1978年11月、カリフォルニア大を卒業後にロサンゼルスのクラブチームに在籍していたデニス・バーフィールド内野手が来日し、巨人のテストを受けて合格、入団した例がある。中日にも、異例の助っ人選手が誕生するかどうか注目だ。