朝日新聞の渡辺新社長が就任会見「根底からつくりかえる」
朝日新聞は5日、大阪市内で新社長と新会長の就任記者会見を開いた。新社長の渡辺雅隆氏(55)は「スピードを重視し、根底から朝日新聞をつくりかえる」と語った。 【写真】朝日新聞の新社長会見<質疑応答(1)> 福島第一原発事故の「吉田調書」問題や慰安婦問題をめぐる報道の責任を取る形で木村伊量社長(61)が辞任。その後任として渡辺取締役が就任した。新会長には飯田真也上席執行役員(63)が就任した。
会見の冒頭、渡辺新社長は「朝日新聞社のこれまでの手法や意識を根本的に見直す改革が不可欠」と語り、「国民の『知る権利』にこたえる、ジャーナリズムをを担う報道機関として、きょう発足した新体制の下、誠実に再生に向けた改革を進める。公正であること。オープンであること。謙虚であること。誤りは自ら速やかにただす。そういう新聞社という評価をもらえるまで、体をはってやりぬく」と再生への決意を語った。