『全領域異常解決室』ついに小夢がヒルコと接触 藤原竜也の流れるようなアクションも
見応えがあった橋本マナミが我を忘れて取り乱すシーン
生放送の裏ではマイカが何者かに誘拐されてしまう。ここではデリバリースタッフの芹田正彦(迫田孝也)が大活躍。マイカを連れ去った車を追跡し、興玉たちに場所を知らせるという重要な役割をまっとうした。第1話でも興玉のアクションシーンが炸裂していたが、今回もド派手なアクションでマイカを連れ去った男たちを返り討ちにしていく。藤原竜也の流れるようなアクションに惚れ惚れした方も多かっただろう。 2年前、パン屋で働くための資金を集めるためにバーでバイトをしていたマイカ。そこで自殺者の一人と出会い、パン屋を開くための援助を受けていたが、彼らは薬物の取り引きをするためにマイカを利用していたのだ。しかし、香取だけはマイカを助けようとしていた。妻である柘植からDV被害に遭っていた香取は、愛するマイカと一緒に彼女の母国に逃げる計画を立てていた。薬物が原因ではないとするならば、なぜ香取が自殺しなければなかったのか。それは柘植が夫に送った「あとで話しましょう」というメッセージにあった。柘植が夫のマイカへの愛を知った際に動揺していたことからも、DVはきっと愛が行き過ぎたがゆえものなのではないかと思う。いびつではあっても、愛は愛なのだ。妖艶でクールな佇まいの橋本マナミが我を忘れて取り乱すシーンは見応えがあった。 今回の事件はマイカが販売していたパンから検出された麦角アルカロイドが原因であることが明らかとなったが、マイカはその事実を否定する。となれば、怪しいのは妃花だ。小夢は急いで豊玉神社へと向かうと、そこには妃花の姿が。 「あなたの目の前に神がいると言われたら信じる?」 自らを神であると自認する妃花。警察署へ連行しようとする小夢に、妃花は現実のものとは思えない特殊な力を使って抵抗する。苦しむ小夢に妃花は何かを伝えていたが、口の動きから察するに「ヒルコだよ」と言っていたのではないか。仮に妃花がヒルコであるとするならば、なぜ事件を引き起こしているのか。その裏には全決を存続したいと目論む宇喜之民生(小日向文世)の存在があるに違いない。
川崎龍也