米大統領選でどうなる日本 - エコノミスト門倉貴史が日常生活の変化を予想
バイデン氏が勝利した場合の日本への影響
一方でバイデン氏が大統領になった場合にはトランプ氏の場合とは逆に、“円高ドル安”に傾きやすいということですが、円高になった場合に日本の経済にどういった影響が出てくるのかというところをみますと、まずは輸入する製品の値段が安くなってくるという特徴がありますので、牛丼とかパンとかそういったものの値段が下がりやすくなってくるということで、消費者としてはメリットが受けられるのではないかということです。 光熱費の方もエネルギーの価格が下がることによって、電気代とかあるいはガソリンの値段も下がりやすくなってくるということです。 一方デメリットとしては、円高になると自動車とか電気機械といった輸出産業の国際的な競争力が悪化してくるので、こうした産業で働いている人たちの賃金が下がってくる、あるいはリストラされるといったマイナスの影響が出てくる可能性があります。 そして株価への影響なんですけれども、やはり円高は株式市場にとってはマイナス材料として働きやすいということです。輸出関連の企業の業績が悪化してくるということで株式市場全体も、ウエイトの高い輸出産業中心に株価が下がりやすくなってくるのかなということです。
※この記事は10月27日収録時点での門倉氏による予想です。為替レートはさまざまな要因により変動します。 【発信者】 門倉貴史さん エコノミスト、ニュース個人コメンテーターBRICs経済研究所代表。フジテレビホンマでっか!?TVへの出演や、雑誌・ウェブでの連載、各種講演も多数行っている。