〔東京外為〕ドル、160円台後半=週末前の調整売りで下落(5日午後3時)
5日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、週末を前にした調整売りなどに押され、1ドル=160円台後半に下落した。午後3時現在は、160円67~68銭と前日(午後5時、161円23~31銭)比56銭のドル安・円高。 午前は、日経平均株価のマイナス転落を受けた調整売りや五・十日に伴う国内輸出企業の売りで、160円80銭前後へ下落した。 午後も、日経平均のほか、中国の株安などで売りが先行。3日の米ISMサービス業PMI後に付けた直近安値を下回ると、160円50銭台まで下げ足を速めた。その後は売りが一巡し、160円70銭前後へ持ち直した。 このところ、円の下落スピードが速かったため、円を買い戻す動きが強まった。市場関係者は「7日の仏下院選を警戒し、円ショートポジションを持ったまま週を超したくない向きが多かった」(外為仲介業者)という。 日本時間午後9時半に発表される6月の米雇用統計までは、「160円台後半を中心に推移する」(FX会社)と予想される。 ユーロは正午に比べ対円で下落、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=173円87~89銭(前日午後5時、174円09~10銭)、対ドルでは1.0821~0822ドル(同1.0794~0794ドル)。