【1500軒以上を片づけたプロが教える】「実家が遠い」「忙しくて頻繁に行けない」人のための「実家片づけ」の方法
「早くやらなければ!」とわかってるのに、ついつい先延ばしにしがちな「実家片づけ」は、“親が元気なうちに取り組むことが何よりも大切”というのは、最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える! 実家片づけ』を出版した、片づけアドバイザーの石阪京子氏。実家に溢れるモノを整理し、お金を把握することで、親子ともに幸せになれるそのノウハウを、本書から抜粋・編集してお伝えします。 ● まずは、実家に置きっぱなしの自分のものから片づける 親子がそれぞれできることを自分のペースで進めるのが、時間を有効に使う秘訣。 例えば、実家に置きっぱなしにしている自分のモノは、まとめて自宅に持ち帰りましょう。特に卒業アルバムや思い出の品などは要・不要の判断や処理に時間がかかるので、持ち帰ってしっかり対処してください。 また、「紙片づけ」をしていると、捨ててもいいか判断しがたいグレーゾーンの紙が出てくることがあります。保険会社が送ってきた「重要」と書かれた封書や、金融機関から届くはがきなどは多くの人が迷います。じっくり読んでもよくわからない場合は、「とりあえずとっておく」のではなく、送り主に確認しましょう。「これはどういうときに必要な紙ですか?」と聞けば、必要か否かわかります。 見つける度に電話をしていると時間がかかるので、グレーゾーンの紙は後日、相手企業の就業時間帯に一気に電話確認するのがおすすめ。なお、現物を持ち帰ると「大事な紙をなくしてしまったのでは」と親御さんが不安に駆られることがあるので写真を撮って持ち帰るのがおすすめです。 ● 親には要不要の判断をしておいてもらう そして、親自身にも、ひとりでできることはやってもらいましょう。 具体的には、子どもが実家へ行けない間にモノの要・不要を判断して、不用品に赤いシールを貼っていってもらいます。そうすれば、子どもは帰省したときに、赤いシールが貼られたモノをどんどんゴミ出しすることができます。機械的に体を動かせばいいだけなので、時間を大幅に短縮できますよ。不用品に貼る赤いシールは、100均などで売られています。余裕があれば、「売るモノ」「人にあげるモノ」など、シールの色を変えて仕分けしておくとさらにスムーズです。 *本記事は、石阪京子さんの最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える 実家片づけ』から、抜粋・編集したものです。
石阪京子