【韓国】「補償金で遺族が喜ぶ」飛行機惨事で悪質な誹謗中傷 警察が100件以上を捜査
179人の死者が出た韓国・済州航空旅客機事故の犠牲者と遺族に向けSNSへに悪質な書き込みなどが多発し、捜査中の韓国警察が7日までに犠牲者への名誉毀損(きそん)などの容疑で174件の事案を捜査していることが8日、わかった。韓国テレビ局SBSが報じた。 同局は、書き込みに「なんで追悼するの?」「補償金もらうじゃん」「機長の英雄遊びじゃなかったの?」などの趣旨のコメントがあったと伝えている。 事故は先月29日、南西部全羅南道の地方空港、務安(ムアン)国際空港で発生。その直後から最後の犠牲者の出棺が終わった8日まで、インターネットの各コミュニティーやSNSなどには犠牲者と遺族に向けた誹謗(ひぼう)中傷が続いている。警察はこれまでに158件の家宅捜索令状を申請し、このうち39件を執行。被疑者13人を特定した。 全羅南道の警察は4日には、オンラインコミュニティーに「補償金だけで何人になるの? 家族多数が死亡した遺族は喜ぶだろう」という内容の掲示文を載せたソウル在住の30代男性を、遺族を侮辱した名誉毀損などの容疑で捜査した。この男性は「ニュースを見ていて何も考えずに書き込みをした」と供述しているという。 他にも、ボランティアを装って空港に潜入し、無断で動画を配信して虚偽の事実を流布したユーチューバーに対しても捜査を検討しているという。