メイウェザー対マクレガー「ショーだったが成功」「格闘家が健闘」と米報道
さらに英国のBBCニュースでボクシングのコメンテーターを務める元格闘家のマイク・コステロ氏も「多くの人々は、『このファイトをメイウェザーは、50勝目に加算されるべきではない』と言っていた。しかし、私は、このファイトを終えて、この勝利は加算することができると言える。マクレガーは明らかに、自らを疑っていた者が間違いだったことを証明した。彼は自分が全力を尽くしたと確信して控室に戻っただろう。今日のファイトがボクシングの名誉を傷つけることは全くなかった。それは、我々がこの目で見たことから明らかで、マクレガーは、総合格闘技とボクシング間の転向が可能なことを証明した」とし、初のボクシング・マッチながら、無敗のボクサーに正々堂々と対抗したマクレガーの健闘ぶりを認めた。 一方で、もっと厳しい論調もあり、ニューヨークタイムズ紙は、「試合内容は『マクレガーがメイウェザーにまともにパンチすることはできないだろう』というほとんどの専門家が言う通りになった。UFCの試合はもっと短く、マクレガーのスタミナも不安要素とされ、予想通りラウンドが深まると彼は疲れ、メイウェザーは簡単に攻めることができていた。マクレガーは、UFCで大スターであるけれど、ティーンエージャーの時以来、ボクシングをしたことがなく、プロボクシングの経験もなかった。これは、仰々しいパーソナリティを持った二人のファイトで注目を集めただけの正当な戦いというよりも見世物だった」と辛口に斬った。 ロサンゼルス・タイムズ紙によると、このファイトでメイウェザーが得る額は3憶ドル(約330億円)を超え、マクレガーの収入は1憶ドル(約110億円)近くを得ることになるという。 メイウェザー自身も、「36分間で3憶ドル(約330億円)や3億5000万ドル(約385億円)を得る機会を得て、なぜ受けないというんだい?」と話している。 試合は、「ショー」「見世物」だったが、マクレガーの健闘により、案外楽しめるものになり、もっともビジネスとして大成功。ウハウハだったのは滞納した税金を払うことができるメイウェザーであり、大金にプラスして勇者の栄誉も受けることになったマクレガーだったのかもしれない。