「このままでは開催できない」 阪神淡路大震災「1・17のつどい」実行委が会見 30年目の安全対策が理由
阪神淡路大震災が発生した1月17日の早朝に神戸市で開かれている「1・17のつどい」について、実行委員会が記者会見を開き、警備上の問題などが解決しないかぎり「来年以降は開催できない」と発表しました。 市民団体が主催している「1・17のつどい」は、阪神淡路大震災の被害が大きかった神戸市の東遊園地に「1・17」の形をしたあかりを灯し、地震が発生した午前5時46分に黙祷をささげる追悼イベントで、今年(2024年)は約5万人が訪れました。 「1・17のつどい」の藤本真一実行委員長は1日、会場の東遊園地で記者会見を開き「このままでは、来年以降の追悼イベントは開催できない」と述べました。 今年1月17日、会場のすぐ隣で準備が進められていた「神戸ルミナリエ」が管理するテントやテーブルが燃える不審火がありました。 藤本さんによると、当日消火活動に当たったのは1.17の実行委員会で、ルミナリエ側や神戸市に対して再発防止策についての説明を求めてきましたが、具体的な回答が得られないまま来年も同じ場所でイベントを開催することが発表されたということです。 来年は阪神淡路大震災から30年目となり、例年よりも多くの来場者が予想される中、安全対策が不十分なままでは集いの開催を断念せざるを得ないと説明しています。 神戸ルミナリエ実行委員会は「確認中」だとしています。 来年の「1・17のつどい」を開催の是非については、今月末までに判断する予定だということです。
ABCテレビ