クラブを気持ちよく振るために"頭を動かすな"は間違い?「ボールをずっと見続ける」のもNGな理由
レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの」教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。クラブを持つ前の体の使い方をマスターするための連載5回目は「体重移動のつづき」を解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑤】
原田 今回は体重移動をするときの大きなポイントから話します。それは、「頭は動いていい」ということです。棒立ちで足を上げる動きをしたときも、右に体重移動する場合、左足を上げれば頭が右に動くので、右に体重が乗ります GD ゴルフって「頭を動かすな」ってよく言われますけど、違うんですね。頭を固定したままでは体重移動ができないと? 原田 そうです。私たちのカリキュラムではこれまでのアマチュアゴルファーがやってきたことと違うことが多々あります。「頭は動いていい」はそのひとつです。ただ、左右には動いていいですが、上下はダメですよ。ダフリやトップなどミスの原因になりますからね。 GD ヘッドアップはやっぱりダメですよね。ただ、一般的なレッスンでは「頭は動かすな」とか「頭を残せ」とかよく言われますよね。あれは違うんですね。ちょっとやってみます。確かに左足を上げると頭が右に傾いて右足に体重が乗ります。体重を乗せるというか、受け止める場所は股関節でいいんですか? 原田 厳密に言えば、右足の内側だから、それが股関節になってくるでしょうね。いいじゃないですか。今の感覚を覚えてください。 GD 体幹(ボディー)ターンの右への体重移動をまとめると、頭を動かす意識で胸、肩を右に回していき、頭が右足の上にくれば、右に体重が8割方乗るということですね。 原田 そうです。それが右軸を作る動きになります。繰り返しになりますが、右軸は右わきの下、右足の内側です。スタンス幅は肩幅くらいで、それ以上広くしないでください。体重移動がしにくくなりますから。 GD それでは、教えてもらったポイントを意識しながら、クラブを持ってハーフスウィングをしてみますね。 原田 おや、体幹ターンで構えたスタンス幅よりも広くなっていますよ。 GD そうですか? 原田 適正なスタンス幅は、フィニッシュで右ひざが左ひざにくっつく足の幅が目安です。 GD 両ひざは少しでも空いていたらダメなんですか? 原田 すき間がないくらいがいいですね。 GD これくらいですか? 原田 そうそう。両ひざもそのくらいぴったりくっつかないと。フィニッシュの形はなかなかいじゃないですか。では、次は左への体重移動ですね。 GD はい。バックスウィングで右への体重移動はわかりました。そこから左への体重移動はどのように行うのですか? 原田 具体的な左への体重移動の動き方を説明する前に、左への体重移動にも直結する、とても大事なことを話しておきます。 GD とても大事なこととは?