東、さすがの修正力 今季初完封で無傷5勝目―プロ野球・DeNA
試合前のブルペンはかなり状態が悪かったというDeNAの東。 エースにふさわしいさすがの修正力で今季初の完封勝利を挙げ、「最後まで投げ切れてうれしい。何とか抑えることができてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 【写真】西武に完封勝利し、DeNAの捕手・山本と抱き合う東 「丁寧に投げることはできていたが、いつもと比べて(ストライクと)ボールがはっきりしていた」と捕手の山本。二回から四回までは三塁に走者を置く苦しい投球が続いた。女房役が調子の悪さを察知して、粘りの配球を心掛けた。 六回表のキャッチボールが転機になった。腕の角度がかなり上がっていたことに気付き、「意識的に横手投げくらいのつもりで下げた」。感覚をつかむと直球に力が戻り、そのまま九回まで走り切った。 試合をつくり続けた勝ち頭の左腕が、約1カ月ぶりの白星を手にした。開幕投手の球団記録を更新する無傷の5連勝に、「歴史に一つ名を刻めたことはうれしい」。チームは連勝を6まで伸ばし、勝率も5割に乗った。「圧倒的な投球ができる投手ではないが、Aクラス、優勝を目指して一戦一戦戦っていきたい」。控えめだが、なくてはならない存在だ。