<春に挑む>選手紹介/1 国学院久我山・上田太陽/二松学舎大付・布施東海 /東京
3月18日に阪神甲子園球場で開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に、都内から国学院久我山と二松学舎大付が出場する。大舞台を前に、両チームの選手の横顔を紹介する。 ◇走攻守そろった逸材 国学院久我山・上田太陽(たいよう)(2年) チームを引っ張る大黒柱。走攻守そろった素質に加え、「常に周りに人がいて、自分の意見だけでなく人の意見も尊重できる」という人柄から、主将に抜てきされた。 昨秋の都大会と神宮大会では、打順3番の三塁手を務めた。打率は2割6分7厘だったが、盗塁はチーム最多の9を記録。二松学舎大付と戦った都大会決勝の最終回では、1死満塁の好機で打席が回るも生かせず、その悔しさをバネに打撃中心の練習に励んできた。 昨年11月、元プロ野球選手のイチローさんから指導を受けた際、打てない時に悩んでしまうと相談し、「悩んで良い。悩まずにやっても成長はない」と励まされた。その言葉を胸に自分を磨き、甲子園に挑む。【小林遥】 ……………………………………………………………………………………………………… (1)右投げ右打ち(2)176センチ、72キロ(3)調布シニア(4)アウト一つずつ、1点ずつ、自分たちの野球でまず1勝 ……………………………………………………………………………………………………… ◇文武両道の新エース 二松学舎大付・布施東海(とうかい)(2年) プロ野球・千葉ロッテへの入団が決まった秋山正雲さん(3年)から背番号「1」を受け継いだ新エース。直球を中心に三振を取りにいく秋山さんと違い、変化球を駆使し打たせて取る投球スタイルで試合を作る。 昨秋の都大会決勝では、粘り強い投球を続けたが、最終回にサヨナラ打を許した。「ピンチで抑えられる投手にならなければ」。その決意を忘れず、タイヤ押しや走り込みによる下半身強化を中心にこなし、球威のアップに努めてきた。 勉強の成績も優秀で、電車通学中は読書に励む。座右の銘は、小学校の担任から教わった「雲外蒼天」。「努力して苦しみを乗り越えれば、良いことがある」という意味だ。【加藤昌平】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… (1)左投げ左打ち(2)171センチ、76キロ(3)世田谷南ボーイズ(4)とにかくチームを勝ちに導ける投手として貢献したい ……………………………………………………………………………………………………… (プロフィルは(1)投打(2)身長、体重(3)出身中学・チーム(4)センバツへの意気込み) 〔多摩版〕