高校ラグビー 光泉カトリック河合兄弟が2人合わせて32点の大暴れで初戦突破
第104回全国高校ラグビー1回戦(28日、光泉カトリック62-7朝明、花園Ⅰ)6大会連続14度目の出場の光泉カトリック(滋賀)が、朝明(三重)を下して2回戦に進んだ。 兄弟で花園を沸かせた。光泉カトリックが盤石の試合運びで快勝。7つのコンバージョンキックを決めた弟の河合隆眞が胸を張った。 「兄弟で仕事ができたのでよかったです」 前半15分だった。隆眞が相手ディフェンスをかわして前進すると、その流れから兄・元輝が中央突破してトライ。弟がゴールを決めて7点を先制した。 その後も息の合ったプレーを披露。元輝が3トライ、隆眞が7ゴールと1PGを決め、兄弟合わせて全62得点の過半数にあたる32点を奪った。兄は「隆眞が蹴ったら決まる自信がある。まずは僕の仕事であるトライを取って、弟がコンバージョンを決めて、兄弟で7点を積み上げていけば勝てると思っている」とうなずいた。 ラグビーに打ち込んでいた2学年上の兄の姿を見て、小学2年で弟も始めた。以降は小中高と全て同じチームでプレー。「隆眞がボールを持ったら、前にいけるとか、厳しいとかが分かる。それは兄弟の強み」と元輝が話せば、「兄がどこに走るか、どこにパスを出せば取れるかは、コミュニケーションを取らなくても分かる」と隆眞。河合兄弟の活躍がチームの軸になっている。 2回戦ではBシードの東福岡と激突する。「兄と2人でできるのは最後なので、絶対に目標である『シード校を撃破』を達成したい」と隆眞。強敵を倒して滋賀県勢初のベスト8へ─。河合兄弟を擁する光泉カトリックが、新たな歴史を作る。(鈴木和希)