県出身の名選手や全国制覇したチームなどを紹介する展示が並ぶ＝宇佐市高森の県立歴史博物館

　大分県宇佐市高森の県立歴史博物館で特別展「大分野球―栄冠が大分に輝いたとき」が始まった。県出身のプロ野球の名選手や都市対抗野球の星野組（別府市）、高校野球の津久見高（津久見市）など全国優勝したチームを取り上げ、大分県の野球の歴史を紹介している。12月1日まで。 　全国優勝の県内チームを報道した大分合同新聞の写真などを使って当時を振り返り、星野組や津久見高のコーナーでは優勝旗や優勝メダルなどの実物も展示。 　“鉄腕”と呼ばれた稲尾和久さんをはじめとする野球殿堂、名球会入りしている県出身6選手の業績を解説し、2020年東京オリンピックの野球日本代表が獲得した金メダルなども飾っている。

特別展にちなみ始球式をする西馬城小の児童ら

　今月中旬に開幕式があり、関係者ら約40人が出席。武野太県教育次長が「本展が大分の歴史、文化の魅力を物語る新たな視点の創出につながれば」とあいさつ。テープカットの後、宇佐市西馬城小の山口陽大（はると）児童会長（11）＝5年＝と西山大成さん（9）＝4年＝が始球式。「大谷グローブ」を手に投手と捕手に分かれた2人が成功させると、会場から大きな拍手が起こった。 　2人は「緊張して練習よりうまくいかなかったが、面白かった。野球に興味が湧いた」と話した。 　期間中、元プロ野球選手の川崎憲次郎さんを招いた記念講演会（11月24日）なども。月曜休館（11月4日は開館、同5日休館）。観覧料は一般510円、大学・高校生310円（中学生以下と土曜の高校生は無料）。問い合わせは同館（0978-37-2100）。