戦力アップ成功!? J1夏の補強評価ランキング3位。降格圏→1桁順位もある!? 大当たり補強で完全復活
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
3位:京都サンガF.C. 【IN】 • ムリロ・コスタ[ジル・ヴィセンテ(ポルトガル)/新加入] • ルーカス・オリヴェイラ[クルゼイロ(ブラジル)/期限付き] • 圍謙太朗[秋田/新加入] • 米本拓司[名古屋/期限付き] • ラファエル・エリアス[クルゼイロ(ブラジル)/期限付き] 【OUT】 • 飯田陸斗[奈良/期限付き] • ヴァルネル・ハーン[ハンマルビーIF(スウェーデン)] • 一美和成[岡山] • 山﨑凌吾[C大阪] • 谷内田哲平[FC安養(韓国)/期限付き] 京都サンガF.C.もまた、夏の補強を大きく当てたチームの1つだ。前半戦では苦しみ続けたが、徐々に京都の良さを取り戻しつつ、夏の新戦力たちによって爆発的な強さを手にしてみせた。特にラファエル・エリアスと米本拓司の加入はチームに安定感と決定力をもたらした。 エリアスは攻撃の起点となる役割を担うことが多く、上のパスを引き取りながらゲーゲンプレス発動のきっかけを作り出す。さらに下のパスから前進するための出口も作り出しながら、個の力でフィニッシュまでもちこめる。まだ加入してから2か月ほどだが、チームになくてはならない選手になった。 原大智、エリアス、マルコ・トゥーリオという強力3トップを支えるのが米本だ。ハイプレスを敢行することが多い京都において、彼のスペースの消すポジショニングと潰し切れる強さはチームに守備の安定感をもたらした。プレスの指示を出して周りを動かせることも、チームに大きな影響を与えているだろう。 シンプルな反応速度と予想によってゲーゲンプレスを完結させてショートカウンター発動のきっかけを作り出すこともできている。新戦力と現戦力の連係も問題なく、シーズン当初は降格圏内に沈んでいたチームを1桁順位まで狙えるところまで押し上げた。最終的にどの順位でシーズンを終えることになるのか、とても興味深い。
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