CG映画になった！「PUI PUI モルカー」制作の裏話。制作陣に聞く、作品への思いや今後の広がり
モルモットが車になった世界で暮らす「モルカー」たちが繰り広げる癒やしあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのストップモーションアニメ「PUI PUI モルカー」。2021年の放送開始以降、子どもから大人までを魅了し、世界的なモルカーブームを巻き起こした。そんな人気アニメをCGアニメーションとしてつくりあげた完全新作映画『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』が全国公開中だ。 【写真】モルカーがCGに！『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』の場面カット
ストップモーションアニメが醸し出す愛らしさや、ちょっぴり毒っ気のある物語などが「モルカー」の人気の秘密だが、今回の映画版でCGアニメーション化されても「PUI PUI モルカー」らしさは健在。 そんな「PUI PUI モルカー」というIPの懐の深さ、可能性はどんなところにあるのか、映画版の監督を務めるまんきゅう氏(『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』も監督)と、原案・総監修を務める見里朝希氏に話を聞いた。
■話題になったのは想定外 ――「PUI PUI モルカー」が最初にテレビで放送されたのは2021年のことでしたが、その当時から考えて、現在のようなシリーズの広がりや展開を予想されていましたか？ 見里:今回、CGで映画化となり、これだけ多くの人に観ていただけることになるなんて、少なくとも当時はまったく思ってなかったですね。当初はもともと朝7時半に放送される子ども向けコンテンツとしてつくっていましたし、モルモットに焦点を当てたコンテンツというのもなかなかなかったので。だからモルモット好きの間で話題になってくれたらいいなと思っていました。
――その範疇を超えて、大勢の観客に受け入れられることとなりました。そんな作品が今回はCGアニメとなり、映画もヒットしています。 まんきゅう:そこに関してはホッとしています。見里さんがつくられた人気作品ですので、やはり作品を預かる以上、もともと好きだった方にも届けたいなと思っていたので。ファンの方にも受け入れられているようで、とにかくホッとしています。 ■子どもでも大人でも楽しめる作品に ――まわりでも、疲れた大人がモルカーを見て癒やされていたという話を聞きました。もともとのターゲット層はどのあたりを考えていたのでしょうか？
