落ち葉がブレーキに影響か、熊本市電が赤信号の交差点に進入…市電のトラブルは今年15件目
熊本市交通局は23日、熊本市電が赤信号で交差点に進入するインシデントが発生したと発表した。軌道上のイチョウの落ち葉の影響でブレーキが効きづらかったとみられる。乗客20人にけがはなかった。市電を巡るトラブルは今年15件目。 【写真】熊本市内を走る市電
発表によると、21日午後6時45分頃、熊本市中央区の大江5丁目交差点で、田崎橋発健軍町行きの市電(1両編成)が赤信号で止まらずに停止線を約30メートル超えて停車した。青信号だった横断歩道を横切ったが、周辺にいた自転車や歩行者には接触しなかった。
運転士は減速が不十分だと感じ、停止線の約25メートル前で急ブレーキをかけたが止まらなかったという。
同日夜に市民から同局に通報があった。23日に車両のドライブレコーダーなどを確認し、国土交通省九州運輸局にインシデントとして報告した。運転士は自動車の通行に影響がなかったとして報告していなかった。
同局の松本光裕次長らが記者会見で陳謝した。全職員に周知し、滑り止めの砂まきなどの再発防止策に取り組むとした。