テイラー・スウィフト「AIポルノ画像」被害でホワイトハウスが「憂慮」…懸念される「日本への影響」
テイラー・スウィフトの偽の露骨な「AI生成ポルノ画像」がSNSで拡散された“事件”でホワイトハウスが 【すごい…写真あり】テイラー・スウィフトが”アメフト選手”彼と強烈「熱チュー写真」 「憂慮すべきもの」 と警告。SAG-AFTRA(映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟)も 「誰かの同意なしにフェイク画像(特に淫らな性質のもの)をAIなどで生成し、広めることは違法とされなければならない。手遅れになる前に今行動しなければなりません」 と声明を出すなど全米に大きな波紋が広がっている。 AI(人工知能)が生成したディープフェイク(AIに基づく画像・映像合成技術)は、恋人のNFLカンザスシティ・チーフスのトラヴィス・ケルシーが出場する試合で、スウィフトがさまざまな性的なシーンを見せている内容で、露骨な性的ポーズをとっているものなどかなり悪質な内容。女性の裸の写真にアイドルの顔写真を合成した「アイコラ」と呼ばれるコラージュ写真などは以前からあったが、ディープフェイクはAIが関わることでより現実との判別が困難になっているとされる。 スウィフトは激怒しており、法的措置を取ることを検討していると英紙デイリー・メールが報じた。関係者は 「これらの偽の、AIが生成した画像は、虐待的で、攻撃的で、搾取的で、テイラー・スウィフトの同意または知識なしに行われたものです」 としたうえで 「SNSでそれらの画像が拡散されたたこともショッキングです。これらの画像を投稿したX(旧ツイッター)のアカウントはもう存在しません」 と語ったという。 米Page Sixによると、ホワイトハウスはこのスキャンダルをめぐって、法整備について言及した。ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は、 「この事件は憂慮すべきものであり、バイデン政権はAIのマイナス面に注目している」 と述べたという。 この画像が拡散され始めるとすぐに、スウィフトの熱烈なファンが彼女を擁護し、画像をシェアしないよう訴えた。 「AIの写真をシェアしている人たちは病気だし最低。テイラー・スウィフトを全力で守って」 と、あるファンは、挑発的なポーズをとる彼女の画像についてポストした。 「AIで生成された誰かのポルノを使うなんて、ひどいし許せない。あなたたちは刑務所に入れられる必要がある」 と、別のファンはポスト。 「Protect Taylor Swift」(テイラー・スウィフトを守れ)がトレンド入りしているという。 今回の騒動を受けて、X(旧ツイッター)でスウィフトの名前を検索するとエラーメッセージが表示されるようになっている。Xは 《これは一時的な措置であり、この問題に関しては安全性を優先しているため、慎重を期して行っています》 とコメントしている。 英紙デイリー・メールは、謎の運営サイト『セレブ・ジハード』が、最新のフェイク画像の元凶だと報じている。リアルなディープフェイクとともに、同サイトは他のセレブの露骨な写真も大量に掲載している。Xはスウィフトのフェイク画像を投稿しているアカウントを停止し始めたが拡散はとまらず、モグラたたきゲームをしているようだという。 偽の「AI生成ポルノ画像」のSNS拡散被害はセレブだけの問題ではなく、一般人や子供も被害にあっている。日本でもテイラーのような有名人だけでなく、児童の性的画像の大量流出が問題になっている。 国際的に連携し、根絶に向けた早急な対策が求められている――。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
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