中国・韓国産のアサリを「熊本産」に 鳥栖市の販売業者が偽装「なかなか売れなくなって書き換えた」
佐賀県は18日、中国産や韓国産のアサリの原産地を「熊本産」と偽って販売したとして、鳥栖市古賀町の水産物販売「的野水産」を食品表示法に基づいて表示の是正や原因究明の徹底などを指示した。 県生活衛生課によると、同社は福岡県の業者から仕入れた生鮮アサリと冷凍アサリ貝の原産地を偽装し、同社の店舗で9月3日までに計219・5キロを販売した。 県と農林水産消費安全技術センターが9月3日から立ち入り検査などを行い、商品の表示と仕入れ先の伝票の産地表記を照合して産地偽装を確認した。同課によると、同社の的野直則取締役は聞き取り調査で偽装を認め、「当初は仕入れた通りの表記で販売していたが、なかなか売れなくなって書き換えた」などと話しているという。(横田千晶)
横田千晶