「ちょっとうれしかった」前夜完敗のアビスパ福岡 久々ブーイングに宮大樹が感謝した理由は 筥崎宮でトークショー
アビスパ福岡の宮大樹選手会長(28)と北島祐二(24)が15日、博多三大祭りの一つ「放生会」が行われている筥崎宮(福岡市)でトークショーを行い、約100人のサポーターの前で9戦勝ちなしからの巻き返しを誓った。 ■報道陣に囲まれ監督退任について語る【写真】 チームは前日14日のホーム町田戦で0―3と完敗し、12位に後退。試合後には選手を鼓舞する思いを込めたブーイングが久々に起きた。宮は「皆さんいつも(チーム状況が)悪い中でも思いを伝えてくれる。はっぱをかける意味で、そういう意味で行動(ブーイング)を起こしてくれたことに感謝している。ネガティブなところばかりにサポーターが目を向けていないというのが伝わり、ちょっとうれしかった」と振り返った。その上で「次はアウェー(21日磐田戦)ですけど、気持ちを背負ってプレーに集中していきたい」と誓った。 北島も「一人一人が目の前の敵に負けないというのをやっていけば、皆さんにブーイングをさせることはなくなる。毎日の練習からみんなが取り組んでいかなきゃいけない」と心がけた。 トークショーの会場にはアビスパ福岡選手会が絵付けした「Avispaおはじき」を展示。宮が絵付けしたユニホーム形のおはじきが淡い青とピンク色をしていたことから、宮は自ら「鳥栖のユニホームみたいになって…。別にそういう意味じゃないです。鳥栖戦に向けて、ということで」と28日の鳥栖との九州ダービーに向けた作品だと釈明した。磐田戦とともに、絶対に負けられない下位との2連戦。勝利を期待された宮は「口で言うのは簡単なので。実際に僕のプレーや、みんなの勝ちたい気持ちを見て応援していただけたら」と、開運勝利の神がまつられている筥崎宮でライバル撃破を呼びかけた。 「Avispaおはじき」は後日チャリティーオークションに出品し、収益は選手会の活動として子どもたちをホームゲームに招待するほか、子ども病院や九大病院に入院する子どもたちと交流する活動資金などにも使われる。
西日本新聞社