『五等分の花嫁』完結後も新作が作られ続ける理由 恋心を超えた五つ子の絆とは
『五等分の花嫁』文化祭編で描かれた姉妹の絆
そんな修学旅行やその後の文化祭編をへて、風太郎は五つ子のうちの1人を選び想いを伝えた。しかし姉妹間のこともあり、告白はすぐには受け入れられなかった。恋に敗れた姉妹たちは各々の葛藤や衝突がありながらも、そんな2人を全員で支え応援していく。無事2人が結ばれる姿を見た4人はほっとした表情を浮かべており、恋愛の競争を超えた姉妹の強い絆がうかがえる。 なお、風太郎は五つ子の1人と結婚したため、五つ子と義理の兄弟になった。五つ子たちの中に家族として加わり、これからも関係が続いていくわけだ。 修学旅行よりもずっと前、三玖は「風太郎を独り占めしたいのに こんな風に6人で一緒にいるのも嫌いじゃないんだ」と話している。五つ子たちは当初、5人でいることを何よりも大切にしてきた。しかし結婚式を終えるころには「6人でいること」が大切になっており、5人の共通認識だからこそ新婚旅行にも当然のようについてきたのかもしれない。 『五等分の花嫁』はラブコメでありながら、恋愛だけでなく家族の絆という普遍的なテーマを扱っている。だからこそ幅広い世代に共感を呼び、完結後も完全新作という展開が可能となったのだろう。年明けには新作としてライトノベルの刊行も決定しており、まだまだ作品の展開は続いていく。さらなる新作があるのかも含めて今後も『五等分の花嫁』に注目していきたい。
倉嘉リュウ