最終日、１５番でバーディーパットを決めたマックス・マクグリービー

◇17日　男子ゴルフ　ダンロップフェニックス最終日（宮崎市、フェニックスCC） 　今季米下部ツアー2勝で、来季はレギュラーツアーに復帰するマックス・マクグリービー（29）＝米国＝が2日目からの首位を守りきり、日本ツアー初優勝を決めた。2バーディー、ボギーなしの69で回り、大会記録を1打更新する通算22アンダーにした。松山英樹（32）＝レクサス＝は6バーディー、1ボギーの66と奮闘したが、通算18アンダーと4打届かず、2位に終わった。 　マクグリービーは「他の選手を寄せ付けないプレーをしたかった」と、開始前の大差リードを守り切っての優勝に満足そう。マスターズ覇者でツアー10勝の松山を尊敬しており、優勝を決めた直後に肩をたたかれ、感激の表情を浮かべた。「ヒデキと2日間、一緒にプレーできただけでも感謝している。優勝までできて、これ以上うれしいことはない」と話した。 　今季は米下部ツアーで2勝し、来季はレギュラーツアーに戻る。海外招待選手だが、大会スポンサーを通じて自ら参戦を申し出た。「今までは自分が実力不足だと思っていたが、今年なら行けるかと」。爆発的な飛距離があるわけではないが、パッティングがさえ渡り、最終日は15番で10メートル弱の長いバーディーパットを決めた。初日18番から55ホール連続ボギーなしで、4日間でボギー数1は大会新記録だ。 　51回の大会では、タイガー・ウッズ（米国）やトム・ワトソン（同）、セベ・バレステロス（スペイン）ら、そうそうたる歴代優勝者が並ぶ。その中に名前を刻み、「またここに戻ってきたい」と約束した。