鹿児島2区は5人立候補 衆院選 県内12人、与野党が対決
解散に伴う第50回衆院選は15日公示され、27日の投開票に向け12日間の選挙戦がスタートした。鹿児島県内4選挙区に立候補したのは12人。奄美群島を含む鹿児島2区には、参政新人の矢竹ゆかり氏(61)、共産新人の松崎真琴氏(66)、同区選出で無所属前職の三反園訓氏(66)、日本維新の会新人の辻健太郎氏(38)、比例九州選出で自民前職の保岡宏武氏(51)=届け出順=の5人が立候補した。4選挙区すべてで与野党が対決する構図で、1、2、3区は前職同士の争いに注目が集まる。全国的には自民派閥の裏金事件を受けた政治改革や物価高対応、安全保障政策、地方創生などを争点に論戦が繰り広げられる。 県内小選挙区の立候補者の党派別内訳は自民4人、立憲民主と参政各2人、維新、共産、社民各1人、無所属1人。新旧別は前職7人、新人5人となった。 2区は、保守票を奪い合う前職2人の戦いを軸に、政権批判の受け皿を狙う野党の新人3人が割って入る構図だ。各候補は立候補の届け出後に鹿児島市内で第一声を上げ、選挙カーで選挙区内を巡った。 矢竹氏は党の公約を前面に、国民参加の政治に変えようと有権者に呼び掛けた。松崎氏は自公の政権運営を批判しつつ、国民の命と暮らしを守ると主張。三反園氏は前職としての実績と県知事などで培った経験をアピールした。辻氏は新たなテクノロジーを活用して格差の是正などに取り組むと強調。党2区支部長の保岡氏は民間主導による地方創生の実現などを訴えた。 1区は、自民と立民の前職と参政新人による三つどもえの戦い。3区は、自民と立民の前職同士による3度目の対決。4区は、自民前職に社民新人が挑む。 14日現在の選挙人名簿登録者数は県全体で130万5349人、2区は32万7143人。うち奄美群島は8万5430人。三島村などで3日、瀬戸内町の請・与路島などで1日繰り上げ、投票が行われる。期日前投票は16日に始まる。