川俣に薬膳カフェ「ボンチタロウ」 川俣に魅力を感じ移住した夫婦が開く
薬膳カフェ「BONCH TARO(ボンチタロウ)」(川俣町鉄炮町、TEL 024-563-1222)が10月17日、川俣町鉄炮町にオープンした。(福島経済新聞) 【写真】薬膳がゆ、総菜、ドリンクのセット(1,080円~) 店主のファンコーニ・マイケルさんは米カリフォルニア出身、妻のファンコーニ菜美子さんは千葉県出身。移住を考えた際、長野県や新潟県など、いくつかの候補地があったが、昨年5月に初めて川俣を訪れた際、広大で美しい山々や緑豊かな自然に魅力を感じ、ライフスタイルに合う庭付きの住居物件などにも出合い、神奈川県茅ケ崎市から川俣町への移住を決めた。 同店オープンのきっかけについて、菜美子さんは「川俣の商店街に、人や情報が集まる温かい場所を作りたかった。体調管理には食が大切で、薬膳が好きで勉強をしているので、まちの人たちにも提供しながら、自分も続けられたらと思い、『薬膳カフェ』というスタイルにした」と話す。 店名の由来について、「移住したての頃、まちの人々が『盆地だから』と言うのが印象的だった。福島市や川俣町も盆地で、どこを見渡しても山が見えてリラックスできる環境。そんな心地よさのある『盆地』と、音とリズムがいい『タロウ』を組み合わせて『ボンチタロウ』と名付けた」と菜美子さん。 壁紙やウッド調のカウンターはマイケルさんがDIYしたもの。家具や装飾の設置は、まちの人々の協力もあったという。席数は2人がけのテーブル3卓、4人がけのテーブル2卓の計14席。 メニューは、薬膳がゆ(780円)、川俣産小麦の全粒粉を使ったパンや地元産野菜で作ったサンドイッチ(580円)、季節のマフィン(260円)、薬膳茶(480円~)、エスプレッソ(260円~)、ソフトドリンク、アルコール類(500円)などを提供する。菜美子さんの「お薦め」は、ナツメ、クコの実、ロンガン、高麗人参(にんじん)、干し貝柱、干しシイタケ、ニンニク、ショウガなど、薬膳の代表的な食材を使った「薬膳がゆ」(780円)、バラのつぼみ、ジャスミン、ミカンの皮をブレンドした、「見た目も香りも華やか」だという薬膳茶「マイカイカ・ジャスミン・5年チンピ茶」(480円)。 来店した川俣町在住の酒井さんは「2人が川俣に来てから日々楽しくなった。度々、自宅の庭の花をここに持ってきて飾ったり、コーヒーを飲んだりしながら話したりしている」と話す。 今後、川俣シルクを使った藍染めスカーフなど、川俣町のクラフトを販売するオンラインショップも準備しているという。マイケルさんは「まちのみんなが優しくフレンドリー。越してきてからたくさんサポートしてもらったので、そのお返しができれば。ファミリーのようにリラックスできる交流の場になれれば。笑って、話して、喜んでほしい」と話す。 営業時間は11時~18時(土曜は21時まで)。水曜定休。
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