いま「サウナ」が来ている!?観光資源としても注目 福井県内初サウナ専門店に密着
福井テレビ
サウナというと銭湯などに併設されているイメージですが、3月越前市にオープンしたのは県内初のサウナ専門店です。なぜ今、サウナの専門店なのか。実際に体験してその背景を探ってきました。 越前市の中心街にオープンした県内初のサウナ専門店「さんくさうな」。店にはサウナ発祥の地、フィンランドの樽型バレルサウナが整備されています。橋本社長は、ここをサウナの聖地にしたい」と意気込んでいます。三重県出身の橋本さんは、19歳のとき、就職を機に越前市に移住しました。会社員の傍ら、社会人野球チームで投手として活躍。2023年のマスターズ日韓大会では日本代表として参加しました。 その時、チームメイトと訪れたサウナで出会ったのが「ととのう」です。 橋本社長: 「サウナって我慢しなきゃとかだったけど、ちゃんとした入り方をすると効果がある。サウナの魅力にハマった」 サウナの良さを知ってほしいと空きビルを改装して、1階が女性フロア、2階が男性フロアのサウナ専門店を開業しました。店では、タオルやポンチョを無料で貸し出し、ドライヤーや化粧品も完備、また、飲み放題のドリンクもあり、気軽に行くことができます。また、利用する人が体形を気にしたり、タトゥーが入っていたりしても、ポンチョを着用することで、気にせず入るという専門店ならではのサービスもあります。 サウナの温度は80度から110度。そして、ロウリュのサービス。サウナで汗を流した後は「ととのう」スペースで火照った体を休ませます。 利用客: 「きのうも来た」 「風呂屋だと人が多いけど、ここはゆっくりと休憩できる」 「雨を気にせず外気浴できるのがよい」 では、なぜ今専門店なのか…2023年に「一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所」が行った調査によると、月に4回以上サウナに入る「ヘビーサウナー」と呼ばれる人は全国で287万人もいるとのことです。サウナの愛好家を“サウナー”サウナ活動を“サ活”など、サウナブームで様々な言葉が生まれ、最近ではサウナを目的に全国を旅する“サ旅”にも注目されています。 3月、北陸新幹線も県内開業し、越前市にも多くの観光客が見込まれていて、橋本社長は「サウナ」が観光資源になりうるのではないかと考えています。 橋本社長: 「シャッターの店も多いので、店に人が集まって、ここから他の飲食店へとお客が流れて武生の街が盛り上がれば」 サウナ業界は、熱狂的なサウナファンが多く、月に4回以上利用するヘビーサウナ―は全国で約290万人。サウナ好き同士でSNSでつながっています。 「さんくさうな」は、出店に際しては、クラウドファンディングで目標金額を超える約113万円が集まりました。リピーターの確保に向けて月額5000円で毎日利用できるサブスクリプション、いわゆる定額サービスも始めています。
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