認定こども園2カ所設置へ 第3期計画の骨子案提示 奄美市子ども・子育て会議
鹿児島県奄美市の第3期子ども・子育て支援事業計画策定に向けた子ども・子育て会議(平田宏尚委員長、委員15人)の2024年度第2回会合が22日、奄美市役所であった。同計画の骨子案や、市内2カ所に新たな認定こども園を設置する計画などを共有。委員らが現状や課題を踏まえて意見を交わした。 委員は子どもの保護者や保育施設などの代表らで構成。第3期計画期間は25年度から5年間。残り3回の会合を経て24年度末の策定を目指す。 会合では事務局のこども未来課が第2期計画の内部評価を報告。事業の進捗(しんちょく)状況は全体的におおむね良いとした一方、ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた取り組みなど、実績が不十分な項目もみられた。 第3期計画の骨子案では「子どもがいきいきと健やかに育つ心豊かなまちづくり」を基本理念に掲げ、基本目標6項目を盛り込む。第2期の事業内容を引き継ぎつつ、国の子育て支援や少子化対策などに関する新たな動きも踏まえて素案に反映させていく考えだ。 幼保連携型認定こども園を市内2カ所に設置する計画では、名瀬地区の小宿保育園、笠利地区の赤木名保育所・幼稚園を認定こども園に移行する。会議では認可申請のため県に提出する意見書1件の内容を確認し、委員の承認を得た。 このほか、市内の保育環境の改善や人材確保に向けた官民連携円卓会議の設置に関する説明もあった。意見交換では、委員から「既存の幼稚園などで給食提供や預かり保育のニーズがある。まずはその支援をすべきでは」「発達障がいを持つ子どものケアについて情報交換ができる場を設けてほしい」などの声が上がった。 次回の会合は10月中旬。事務局が第3期計画の素案を提示する。12月から来年1月ごろには、会議を経てまとめた計画案を市のホームページで公開しパブリックコメントも募る予定。