高校野球の監督×敏腕社長の二刀流で活躍 チームの意識改革のカギは『魔法の言葉』と信頼 仕事も野球も「好きなことに全力投球」
社長業がどれだけ忙しくても、スケジュールは野球部の練習が最優先。 【辻盛英一さん】「『午後4時にグラウンド』が全て、今は基準になっています」 「全国にお客さんがいるので、朝5時ぐらいに出て愛媛に行って、愛媛から帰ってきてそのままグラウンドに行くこともあります」 練習後に仕事に戻り、気づけば日付が変わることもよくあるそうですが…。 【辻盛英一さん】「忙しいと思ったことはほぼないですね。好きなゲームをやっていて、夜中になって『ゲーム忙しいな』って言わないじゃないですか。仕事も野球も好きなんで」 「好きなこと」に全力投球する辻盛さんを、社員も応援しています。 【社員】「健康面は気をつけていただきたい。(ランチは)お話しながら囲んで食べるので、食事内容とかは…」 【辻盛英一さん】「いつも『野菜を多めにしましょう』って、Uber Eatsで頼もうとしたら、勝手に野菜を頼まれてるんですよ」 【社員】「コンビニでも『味噌汁も足しましょう』みたいな」 会社を出る時は、エレベーターに乗り込む辻盛さんを笑顔で見送る社員の皆さん。 【社員たち】「行ってらっしゃい」 【辻盛英一さん】「いつもお見送りしてくれるんですよ」 【記者】「愛されてますね」 【辻盛英一さん】「愛されてるんですかね。分からないですけど、うれしいですね」
■「失敗したことは絶対に責めない」信頼し見守る監督
グラウンドでも、辻盛さんのスタイルは変わりません。 【辻盛英一さん】「ええやん。ナイスバッティング!」 選手のやる気を引き出す魔法の言葉。辻盛さんの言葉で、チームの意識が変わりました。 【辻盛英一さん】「代表が今坂(選手)です。練習しない、アップしない、トレーニング中はやったふりしてゲームをやっている。それが今は、『しっかり練習せえ!』って(他の選手に)キレてますからね」 キャプテンを務める、3年生の今坂幸暉(いまさかともき)選手。素質はあったものの、一時は目標を見失っていました。それが今では、プロも注目する選手に育ったのです。 Q.何をしたんですか? 【辻盛英一さん】「目指すんじゃなくて、なると決めてやってほしい。本人には『プロ野球選手になって活躍すると決めてやってほしい』と言っている」 「初めは『は?』って感じ。『何言ってるの、この人』みたいな感じです。ところが本気で思っているんで、言い続けると、あいつも本気になる能力が高いんで。スイッチがパンって入った感じ」 穏やかな口調で、相手に響く言葉を繰り返しかけ、信頼して見守る。チームの意識は、劇的に変わりました。 Q.信頼って返ってきますか? 【辻盛英一さん】「返ってこないです。返ってこないは言いすぎですけど。仕事でも信頼して任せた結果、失敗することは結構あります。でも仕方ないじゃないですか」 「失敗したら次はどうやったら成功するか考えてくれたらいいと思うんですよ。失敗したことを責めると二度とトライしなくなるんで、失敗したことは絶対に責めない。トライしたことをしっかり褒める。それを徹底してるって感じですかね」
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