仮契約を終え、ガッツポーズをする川崎（阪神タイガース提供）

　阪神から育成ドラフト４位指名された川崎俊哲内野手（２３）＝日本海Ｌ石川＝が１６日、金沢市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金３００万円、年俸３００万円で合意（金額は推定）。打撃力を生かすため、同じ左打ちの佐藤輝に“弟子入り”を志願した。 　「佐藤輝明選手にバッティングのコツだったりを、もっと教えてもらいたい」 　石川ミリオンスターズ５年目となる今季は打率・２８２。３本塁打ながら長打率・４６２と持ち味を存分に発揮した。今季２度行われた阪神戦でもアピールに成功。８月２７日の交流戦では最速１６１キロのベタンセスから中堅への二塁打、９月１１日の交流戦も同投手から右翼線への適時二塁打を記録し「自信になった」と話した。 　広角への打ち分けや長打力を強みとする川崎にとって、逆方向に強い打球を放つ佐藤輝の打撃は魅力たっぷり。「打ち方だったり、トレーニングの仕方だったり、いろいろ吸収できるものは全部吸収していけたら」と積極的に教えを請う意気込みだ。 　「まずは支配下。１軍でレギュラーを取って、もっと輪島が盛り上がっていけるような選手に」。地元の活性を願い、目標を掲げた。ドラフト順位では一番下だが「上に上がっていくことしかない。やる気しかないんで、負ける気はない」と闘志を燃やしてはい上がっていく。 　◆川崎　俊哲（かわさき・としあき）２００１年５月２日生まれ、２３歳。石川出身。１７４センチ、８２キロ。右投げ左打ち。内野手。輪島、日本海Ｌ・石川から２４年度ドラフトで阪神から育成４位指名。好きな食べ物は輪島のフグ。