「セクシー田中さん」問題で遠藤龍之介民放連会長「各社が自律的に制作現場点検を」
日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長(フジテレビ副会長)は14日の定例記者会見で、日本テレビのドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが死去した問題を受けて、原作者保護などについて「民放連が共通のルールを作るということではなく、各社が今回の事案を踏まえて、自律的に自社の制作現場を点検することが必要ではないか」と述べた。 【時系列で見る】芦原さんとドラマ「セクシー田中さん」に関する経緯 会見で遠藤会長は、原作付きコンテンツの在り方について「小説や漫画などの原作を三次元に移し替えるときには、さまざまな創意工夫がないと原作の世界観が視聴者に伝わらない。だからこそ関係者間で世界観を共有するような、綿密なコミュニケーションを取る必要がある」と指摘。「豊かなコミュニケーションには、制作現場のゆとりが時間的にも精神的にも不可欠で、配慮する必要がある」と話した。 この問題では日テレと原作の版元の小学館がそれぞれ調査報告書を公表したが、遠藤会長は「両者とも緻密な事実認定をしているが、異なる部分もあるので、いろんな論議を招いていると思う」と述べるにとどめた。