歩行者専用道路となった二階町通り。多くの観光客らでにぎわった（兵庫県丹波篠山市で）

　3連休の中日となった13日、兵庫県の丹波地域は秋晴れに恵まれ、イベント会場や行楽地は多くの人でにぎわった。丹波篠山市では、7日に販売が解禁された特産の丹波篠山黒枝豆を買い求める観光客らが多数訪れた。 【画像】兵庫県 　同市は今年、秋の観光シーズンに合わせ、車が渋滞する篠山城下町のメイン通りの一部で交通規制を実施。10月の土・日曜と祝日の午前10時～午後4時、最長510メートルを歩行者専用道路にしている。

　この日の二階町通りは午前10時を過ぎると人が一気に増え、城下町のそぞろ歩きを楽しんだ。通りでは黒枝豆が販売され、既存店に加え、農家の直売店も登場し、約20軒が並んだ。

　枝付きのほか、枝を取り除いた状態の「さや豆」で販売されることが多く、えりすぐりのさや豆を「特秀品」として売る店も。中には詰め放題コーナーもあり、「これがいい」「まだ入る」と言いながら、懸命に袋に詰め込む買い物客もいた。

　加古川市から来て、詰め放題に参加した男性（56）は、解禁後に買いに来るのが「毎年の楽しみ」という。歩行者専用道路については「両親を連れてきたので車の心配をしないでよかった。歩きやすい」と満足そうだった。

　通りでは黒豆を使ったソフトクリームや丹波栗などを売る店もあり、混雑していた。