韓国で進む食事の「二極化」…高級ホテルバイキングとコンビニ簡便食、ともに増加
【11月01日 KOREA WAVE】韓国で物価高時代が続き、一食の食事にも二極化現象が現れている。安く食事を済ますという「コスパ」と一食でもきちんと食べるという「コスパ」基調が同時に現れ、食事の両極端にあるコンビニ簡便食とホテルバイキング需要がともに増加する傾向にある。 ソウル3大ホテルのバイキングの価格が引き上げられ、今年初めから夕方や週末の大人利用価格がこの2年間で15万ウォン(約1万6600円)台から20万ウォン(約2万2000円)台に迫る水準に達した。 昨年末と今年2月にそれぞれ値上げしたロッテホテルソウルの「ラセーヌ」とウェスティン朝鮮ソウルの「アリア」の価格は19万ウォン(約2万1000円)、今年3月からソウル新羅ホテルの「ザ・パークビュー」の価格は19万2000ウォン(約2万1300円)だ。 にもかかわらず、ホテルバイキングの人気は依然として続いている。「ラセーヌ」は10月の予約率が前年比17%伸び、11月の予約率も15~17%増加すると予想される。 アリアとパークビューは前年と同様の予約率または利用率を見せ、価格引き上げの影響をほとんど受けていない。アリアは6月から110周年記念特別価格である16万9000ウォン(約1万8700円)に設定しているが、割引イベント前にも利用率に大きな変化がなかったというのがホテル側の説明だ。 あるホテル関係者は「週末には満席が続き、平日の昼食もほとんど空席がない。まだ12月予約を受けていないが、年末特に記念日には予約開始後、満席になる可能性がある」と伝えた。 一方、1万ウォン(約1100円)内で安く一食を済ませようとする人も増えている。コンビニ簡便食の売り上げはもちろん、飲食店ではなくコンビニ簡便食を注文して食べる「クイックコマース」の利用率が全て上がったことがわかった。 BGFリテール運営CUの最近3年間の前年比簡便食の売り上げは2022年16.4%から昨年26.1%、今年(1~10月)33.5%だった。 クイックコマース利用件数の伸び率は2022年64.0%、2023年98.6%、今年(1~9月)も136.0%だが、簡便食の売り上げ伸び率はなんと286.3%だった。単身世帯や家族、ビル、オフィス街など、配達立地別にも200%以上の高い伸び率を記録した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE