「出会って2週間のスピード婚から10年」高橋ひとみ(62)が明かす「晩婚」だからこそ育める夫婦仲
■母親も太鼓判を押してくれた彼の人間性 ── 短い交際期間を経ての結婚はいかがでしょうか? 高橋さん:交際2週間でのプロポーズだったから、決断できたのかもしれません。長くつき合っていると、お互い嫌な部分が目につきだして、「それならひとりのほうがラクだわ!」と思ってしまいそうで。 2人とも初婚同士で、それまで自由に生きてきましたから。だから、イヤなところを見る前に、「エイヤッ」と決めてしまったのがよかったのかもしれないなと。
── 年齢を重ねてからの結婚は、「勢い」と「タイミング」が大事だと。 高橋さん:タイミングは、すごく大事ですよね。ちょうど50代になり、変化を求めていた時期というのも大きかったと思います。お仕事でも、バラエティーに挑戦するなど、自分の殻を打ち破って新しいことを取り入れたいマインドでした。そうしたタイミングで彼に出会ったのも、運命かもしれませんね。 亡くなった母も、彼のことをすごく気に入っていたんです。当時、母の体調が悪くて入院していたのですが、私が仕事でお見舞いに行けないときも、彼が何度も病院に通って、母に付き添ってくれました。母からは、「すっごくいい人だから、絶対に離婚しちゃダメよ」と言われましたね。
── お母さんもきっと安心したでしょうね。 高橋さん:そう思います。母は独身の私を心配していたので、安心させることができてよかったなと。 夫は家のこともいろいろとやってくれ、掃除やゴミ出しなどの家事、アイロンがけも完璧。唯一の弱点は料理ができないことですが、私の靴もピカピカに磨いてくれるんですよ。ただ、ファッションへのこだわりが強すぎて、口うるさいのがタマにキズ。買ってきた靴をそのまま履こうものなら、「それはありえない!」と言われてしまうんです。
── そのまま履いちゃダメなんですか? 高橋さん:夫いわく、「買ってきた靴は、いったん綺麗に磨いて防水スプレーをしてから履くもの」だと。そして、一度履いたら今度は防水スプレーを落として、もう1回磨いてからしまうんだそう。でも、そこまで行くと、もうめんどうくさい! 私のファッションにもチェックが入ります。とくにサイズ感には厳しくて、「その服の丈の長さ、合ってないんじゃない?お直しに出せば?」などと口を出してくるので、「いいの!私はこの丈が気に入ってるの!」と揉めたりします。