冬は子どもの肌がガサガサに……その乾燥肌を生まれ変わらせる4つの栄養素とは?
【"成功する子"の食事術】子どもの成長に食事が大切ってことは分かっているけれど、どんなものを作ればいいの?毎日のことだから、悩んでいる親御さんも多いはず。シリーズ累計14万部突破「成功する子は食べ物が9割」の著者・細川モモさんに、20年後に後悔しない子どもの食事術を教えてもらいましょう。 ◇ ◇ ◇
大寒を迎えて寒さがひときわ増す季節。気がつくと湿度が20%台になっていることも少なくありません。空気の乾燥によって肌から水分が奪われてしまうと、肌本来のバリア機能が脆弱化し、乾燥小ジワや化粧崩れなどの悩みが起きやすくなります。 大人に比べてバリア機能が未熟な子どもは、特に肌が乾燥しやすいので、触ってわかるほどガサガサになってしまい、ひどい場合には粉を吹いてしまうことも。また、乾燥性湿疹により肌や頭皮がかゆくなり、掻くことで余計に症状が悪化してしまう悪循環に陥ってしまうこともあります。 子どもの肌のバリア機能を守るためには、湿度50~60%ほどの環境を保つことが大切です。またスキンケアも効果的で、バリア機能を保護することでアレルゲンの侵入を防ぎ、食物アレルギーを予防する目的もありますので、ぜひ習慣化したいところです。
肌のバリア機能の材料は、残念ながら体内で勝手に作り出されることはありません。弾力のある肌をつくるコラーゲン、水分が蒸発しないよう守ってくれる潤いに欠かせないセラミドなど、多くが食事に含まれる栄養素によってつくられています。よって、食事と栄養が足りないと、どうしても肌のコンディションは低下してしまいます。なかでも乾燥対策に注目したい栄養素は以下の4つです。
乾燥対策の栄養素【1】 潤いリッチな肌の基本は「たんぱく質」
コラーゲンを中心に、肌は約60%がたんぱく質でつくられています。 たんぱく質は体重1kgあたり1g/day必要です(運動習慣がある人と成長期の子どもはより多くなります)。しかし残念ながら、2015年に実施されたラブデリの調査(※1)では、20~40代の女性のたんぱく質不足率は89%であり、多くの人が推奨量に届いていません。