あんこ好きでおなじみ川田裕美を和菓子好きにさせた季節限定の「いちご大福」【FRaU】
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、芸能界有数のあんこ好き・フリーアナウンサーの川田裕美さんが登場。和菓子好き、あんこ好きになるきっかけになったいちご大福をレコメンドいただきました。
羽二重餅と白餡でいちごを包む 関西風いちご大福の元祖
「私が小学生のときに祖母が買ってきてくれて初めていちご大福に出合い、そこから和菓子が大好きになりました」 川田さんの和菓子好き、あんこ好きのルーツとなった「いちご大福」は、大阪府泉南郡にある「青木松風庵(あおきしょうふうあん)」の季節限定商品「元祖関西風苺大福『おしゃれ』」。1984年の創業から3年後の1987年に販売を開始。長い歴史を誇ります。 1986年頃、現会長の青木啓一さんが、関東で大福餅と小豆の粒餡でいちごを包んだ「いちご大福」が売れているという情報をキャッチしたのがはじまり。
いちごの鮮やかな赤と粒餡の黒の組み合わせを想像し、「もっとはんなりした関西らしいやさしいいちご大福を作りたい」と創作意欲に火がつき、開発しました。 まず思ったのが、粒餡と大福餅の食感がいちごの爽やかな味には強すぎるということ。そこで、白餡と柔らかい羽二重餅にアレンジしました。 こうしてできたいちご大福は、いちごが透けてほんのりピンク色に見える上品なビジュアルから、「おしゃれ」と名付けられました。発売当初は、関西と関東の食文化の違いとして取材を受けるくらい話題になったそうです。 「お餅から薄く浮かび上がるいちごのピンク色が宝石のように見え、食べる前からワクワクしていたのを覚えています。甘くてジューシーないちごを白餡がそっと引き立てていて、ひと口食べるといちごの風味が口いっぱいに広がります」 いちごの酸味と自家製白餡の甘みが絶妙なバランスを演出しています。それゆえ、おいしいいちごが手に入る季節の11月中旬~5月下旬のみ販売される限定商品となっています。 また、この期間中、毎月15日には「いちごの日」と称して、1個230円、6個入が1400円という特別価格で提供されます。