事故が起きた米ニュージャージー州のライトレール「リバーライン」

米ニュージャージー州で、走行中の列車が倒木と衝突し、フロントガラスが大破した。この事故で運転士1人が亡くなり、乗客23人が負傷した。 【映像】窓ガラスが大破した列車。事故現場の様子

事故は10月14日午前6時すぎ、同州トレントンとカムデンを結ぶライトレール（北米で一般的な路面電車の一種）で起きた。

現地メディアによれば、南行きの列車は走行中、線路上に倒れていた木に衝突。ライトレールを運行会社によると、早朝であたりは薄暗く、カーブを曲がろうとしたときに事故は起きたという。現場付近は、木が生い茂るエリアだった。

現地メディアの映像には、衝突の影響で、フロントガラスが大破した列車が映っている。

米ABCニュースによれば、事故当時、列車には42人の乗客が乗っていた。うち23人は軽傷を負ったが、命に別状はないという。残りの乗客19人は、代行バスに乗車したという。

翌15日、亡くなった運転士の身元も判明した。亡くなったのは、ジェシカ・ヘイリーさん（41）。3児を育てるシングルマザーだった。

ヘイリーさんの代理人は、運行会社や州、地域の行政を相手取り、訴訟を起こすことを明かした。

代理人によれば、以前にも事故現場の付近で、列車が倒木と衝突する事故を起きていて、不要な樹木の伐採を怠るなど、保線の管理がずさんだったと指摘している。

ライトレールは現在も、事故現場を含む一部区間で運転を見合わせていて、同社は「事故の詳しい原因は調査中」としている。